第33回東京国際映画祭『あのこは貴族』舞台挨拶

出会うはずのなかった同じ東京に暮らす2人の女性。この都会で、それぞれが自分自身の人生を歩きだすシスターフッドムービー!

2020年11月5日、第33回東京国際映画祭の招待作品『あのこは貴族』が東京・EXシアター六本木で上映されて、舞台挨拶が行われた。門脇麦、水原希子、高良健吾、岨手由貴子監督が登壇した。


ーー皆さまに一言ずつご挨拶をいただきながら、役柄についてのお話もいただきたいと思います。まずは、門脇麦さん、東京生まれ東京育ちで箱入り娘の華子を演じられていかがでしたでしょうか。大変だったことなども、教えてください。


門脇:こんにちは、華子役を演じました門脇麦です。今日は、皆さま、ご来場いただき、ありがとうございます。公開は、来年の2月で少し先なんですけれども、今日、皆さまに観ていただけることをとてもうれしく思っております。華子という役の難しさは、色々あったのですけれども、基本的に、典型的なお嬢様という役にはしたくない思いが、台本や原作を読んだときからずっとありました。原作の山内さんは、地の部分がとてもキュートで魅力が詰まっている方なので、その魅力をキャラクターに入れることができないかと、試行錯誤しました。



ーーおっしゃるように、原作の魅力を全て出された作品だと思いました。水原希子さんは、地方から名門大学に進学して上京するのですが、家庭の事情で大学をドロップアウトしなくてはならず、自力で生き抜く女性の美希を演じられてみてどうでしたでしょうか。


水原:皆さま、こんにちは。時岡美希役を演じさせていただきました水原希子です。この撮影は、約1年半から2年前ほどだったんですけれども、ちょうど、この脚本を読ませていただいたときに、そのときの美希ちゃんと私が、すごくリンクしているように感じました。美希ちゃんは、田舎から大学のために東京に出て来て、色々な葛藤があり、強く生きている女性なんですけれども、自分も企業したことがあって、とてもリンクすることがあったので、撮影中に色々な発見があったり、監督と作っていく漢字が、あのときの自分にしかできない、なにか特別な思いが詰まっている作品だったので、すごく思い出に残っています。



ーー高良健吾さんが演じられた幸一郎は、東京の名家に生まれて、後に華子の夫となる男性ですが、美希とは、大学時代に同級生で、華子と美希をつなぐ役を演じられていかがでしたでしょうか。


高良:こんにちは、幸一郎役を演じさせていただきました高良健吾です。用意されたレールを歩くというか、それに争う瞬間であったり、その気持ちを入れているようで入れていなかったり、素直になりたくても、なれなかったり、そういう葛藤を大切にしたいと演じていました。


ーー名家に生まれた葛藤が、高良さんが演じられた幸一郎から伝わってきました。ありがとうございました。



《 舞台挨拶の概要 》

開催日:2020年11月5日(木)

会場:EXシアター六本木

登壇者:岨手由貴子(監督)、門脇麦、水原希、高良健吾


[ スチール:©︎山内マリコ/集英社・あのこは貴族』制作委員会/文:おくの ゆか ]



《 『あのこは貴族』ストーリー 》

新進気鋭の岨手由貴子監督が、山内マリコの同名小説を映画化。門脇麦、水原希が演じる。都会の異なる環境を生きるふたりの女性が、恋愛や結婚だけではない人生を切り拓く姿を描く、シスターフッドムービーの新境地。

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